『半分、青い。』に物申す

なんだか本編よりも脚本家の発言が話題になりがちな
NHK朝ドラ『半分、青い。

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これほどまでに、滑り出しと後半がかけ離れたドラマがあっただろうかと思うような。
私は、基本、出演者以外の情報はあまり入れずに見るのが好きなので、ヒロインがどうなる設定か知らずに見ていたのですが。

初めは良かった…(昔は良かった的に、遠い目で)
前代未聞と言われた、ヒロインが胎児の姿で登場。
同じ日に同じ病院で生まれた男の子・律と、幼なじみとして
岐阜の小さな町で過ごす子供時代。
片耳が不自由でも、明るく憎めない性格で周囲を巻き込んでいくヒロイン・鈴愛(すずめ)。

朝ドラらしく、朝ドラらしからず。
さすが、あのロンバケを生んだ北川悦吏子脚本だと、アラフォー世代は思いました。

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ところが、です。
ところがだよ。

高校卒業して、おじいちゃんがお膳立てしてくれたJAの就職を断り、
漫画家になると東京に突然旅立ち、
少女漫画の巨匠・秋風羽織のもとで修業を始めたころから、
なんだか突然性格が悪くなったヒロイン。

師匠や同僚に暴言を浴びせたり、
突然優しくされた男の子に恋してフラれたら恐ろしい形相ですがりつく。
律の彼女には、幼なじみの立場を大きく勘違いして「律を返せ」とキレまくり、唯一の理解者と思っていた律にすら去られてしまう。

漫画もあっという間に行き詰まり、
逃げ=結婚という図式。
けれど、その逃げた結婚も、相手はだめんず
フリーターだったり、映画の助監督だったり。
どのみち貧乏まっしぐら。
でも、好きになったんだから、夢を応援してやればいいものを、
自分と赤ん坊を養えと迫るヒロイン。

憧れの家族を手に入れたのに、夢のためには邪魔だと切り捨てるだめんず
別れるならシンデクレとのたまうヒロイン。
どっちもどっち。感情移入できません。。。

んで、しれっと子供を連れて実家に帰り、
両親がご褒美旅行をしようとしてた資金を横取りし、
父親とおじいちゃんをたきつけて、
実家の食堂の2号店をやる、社長になる、となぞの宣言をするヒロイン。
なんだったら、訳あって別居中の律も横取りしちゃおうという算段?!

というところまで来ました。
んー、こうやって振り返ってみると一周回って面白くなってきた?
たぶん。たぶんね。
ギャグ的に、面白い感じにしてるつもりなのかなーって時もあるんです。
鈴愛の言動。
でも、まじに言ってるようにしか見えない。
から、不快感が増すばかり。

演者がみんな素敵な分、脚本と演出のひどさが際立つドラマといえます。
お願いだから、始まったころの輝きを取り戻してほしい。
もう遅いだろうけど。

この物語で、ずーっと好感度を保っているのは、もはや
主題歌by星野源
だけかもしれません。

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